2019年11月09日

Coffee Break新約聖書通読エッセイ566 聖霊を待つ(使徒の働き1章1節〜14節)



 テオフィロ様。私は前の書で、イエスが行い始め、また教えはじめられたすべてのことについて書き記しました。(使徒の働き1章1節)
 それは、お選びになった使徒たちに聖霊によって命じた後、天に上げられた日までのことでした。(2節)

 テオフィロという人物については、すでに、ルカの福音書の冒頭に出てきます。ルカはこの人に献呈するために、ルカの福音書を書いた体裁になっています。ルカは、福音書の続編を書くように促されたのでしょうか。たしかに、イエスが天に上げられた後の物語は、大きな意味があるのです。キリスト・イエスの来臨が神の国の歴史に、まったく新しいページを加えたのですし、それは、たんに「結果としての」歴史ではなく、すべて、初めから神によって計画されていたものであると、わかるからです。
 イスラエル民族は、せっかく神の選びの民としていただきましたが、それはじつに苦難の歴史でした。救い主が待望される「叫びの日々」だったのです。

 イエスが、キリストであるかもしれないと思った人々、キリストであると確信した人たちにとって、それは、大きな希望の実現でした。いつか再臨されるというイエスの約束を信じて、その日のために、地の果てまで福音を宣べ伝えなければならないというのは、救い主に対する信仰の、ごく当然の帰結ではなかったでしょうか。

 弟子たちは、ただ、感激し、信仰を堅くして「仲よく」祈っていたのではありません。
 それは、神のご計画ではなく、神は弟子たちを「伝道する者」に変えられたのです。それは、弟子たちの発案でも手柄でもなく、聖霊をくださるという神のわざによることだったのです。



 イエスは苦しみを受けた後、数多くの確かな証拠をもって、ご自分が生きていることを使徒たちに示された。40日にわたって彼らに現れ、神の国のことを語られた。(3節)
 使徒たちと一緒にいるとき、イエスは彼らにこう命じられた。「エルサレムを離れないで、わたしから聞いた父の約束を待ちなさい。(4節)

 天に帰って行かれる前にイエスは命じられました。父なる神が、聖霊のバプテスマの約束を下さっていることを、弟子たちにお知らせになったのです。
 しかし、この胸弾むような出来事も、はじめ弟子たちは誤解していました。彼らの中では、全人類の救いと、イスラエルにおける世俗的な革命がまだ混同されていました。

 ヨハネは水でバプテスマを授けましたが、あなたがたは間もなく、聖霊によるバプテスマを授けられるからです。」(5節)
 そこで使徒たちは、一緒に集まったとき、イエスに尋ねた。「主よ。イスラエルのために国を再興してくださるのは、この時なのですか。」(6節)
 イエスは彼らに言われた。「いつとか、どんな時とかいうことは、あなたがたの知るところではありません。それは、父がご自分の権威を持って定めておられることです。(7節)
 しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります。」(8節)
 こう言ってから、イエスは使徒たちが見ている間に上げられた。そして雲がイエスを包み、彼らの目には見えなくなった。(9節)
 イエスが上って行かれるとき、使徒たちは天を見つめていた。すると見よ。白い衣を着た二人の人が、彼らのそばに立っていた。(10節)
 そしてこう言った。「ガリラヤの人たち、どうして天を見上げて立っているのですか。あなたがたを離れて天に上げられたこのイエスは、天に上って行くのをあなたがたが見たのと同じ有様で、またおいでになります。」(11節)
 そこで、使徒たちはオリーブ山という山からエルサレムに帰った。この山はエルサレムに近く、安息日に歩くことが許される道のりのところにあった。(12節)
 彼らは町に入ると、泊まっている屋上の部屋に上がった。この人たちは、ペテロとヨハネとヤコブとアンデレ、ピリポとトマス、パルトロマイとマタイ、アルバヨの子ヤコブと熱心党員シモンとヤコブの子ユダであった。(13節)
 彼らはみな、女たちとイエスの母マリア、およびイエスの兄弟たちとともに、いつも心を一つにして祈っていた。(14節)

 呑み込みの悪い使徒たちでしたが、半信半疑の彼らに、天使が現れて助言するのです。それで、使徒たちは、自分たちの置かれた立場、自分たちがしなければならないことを理解したようです。
 「祈りながら待つ」のです。イエスのお約束を一心に待つことが、目前に必要だと分かったからです。









posted by さとうまさこ at 11:46| Comment(0) | 文芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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